音楽カレンダー☀1月31日、歌曲王シューベルトが生まれる[1797]♬ミサ曲ト長調 D.167
シューベルトの宗教合唱曲は日頃思っているよりも多く残っています。交響曲よりも作品数があるのは、評価を得る可能性が高いのが教会での仕事だったのか?
歌のある音楽は歌曲の延長線としてシューベルトにとってはスムーズに書けるものだったのではないでしょうか。
こんなに純粋で綺麗な曲なのに、教会勤めをすることが出来ないでカフェのメニューの余白なんぞに音符を書き付けなければ楽譜に出来ないほど貧していたのは何故でしょう。ふと浮かんだメロディを書き付けるのに思わずメニューに書いた…というのもシューベルトを応援していた友人たちが後に美しく飾り付けたエピソード。シューベルトの歌劇作品はことごとく未完。この”ミサ曲ト長調”も、歌われている歌詞はミサの典礼文ですがシューベルトの筆が乗ってくるのでしょう。後半に及ぶと熱を帯びたロマンティックな合唱曲と化しています。
シューベルトは14人兄弟の12番目に生まれました。職に思うように付けないので父親が校長をしている学校の教師につくことになりますが、授業も怠りがち。他の先生たちは不平を言わなかったのかしら?いや、その前にお父さんやお兄さんたちがフォローしてしまっていたのでしょう。心優しく人なつっこくて、穏やかな性格だったことはシューベルトが残した音楽に厳しさがないところから思われます。それが詰めの甘い物を作品に感じさせるのでしょう。歌劇も起伏の乏しいダイナミックなところが聴けないので成功しなかったようです。
でもCDからの音楽として癒しをくれるのには申し分なし。ただただシューベルトの美しい旋律に身をまかせていられるだけで楽になっていきます。
